留学体験談

 
2004年 3月 4週間の“英語+セントマーティンズ研修”
でロンドンへ
2006年 3月 日本女子大学被服学科卒業
2006年 4月
   
2007年 3月
ロンドン留学(London College of
Fashion-Study Abroadプログラム集中英語+ファッション・マーチャンダイジング&コミュニケーションズコース)
2007年 4月 帰国
2008年 4月 某有名アパレル企業に採用決定
 
もう随分前になりますが、大学3年の春にエイムスマートが企画した4週間の“英語+セントマーティンズ研修”プログラム”に参加したんです。その時が初めての留学で、ロンドンも初めてでした。ほんとうに楽しくてあっと言う間に時間が過ぎてしまいました。セントマーティンズではパターンカッティングの講座を受講したのですが、その頃からファッション・マーチャンダイジングに興味を持っていて、その方面の勉強をしてみたいという気持ちが強くなっていました。それに、ロンドンに行ってみて英語をもっと理解し、話せるようになりたいという気持ちも凄く強くなりました。この時の短期留学がきっかけで、もう少し長い期間で将来留学をしたいと思うようになり、日本の大学卒業後を目標に留学の準備をし、実現させました。
先ほどお話した4週間の短期留学でロンドンに行った時に、ロンドンは本当に楽しい街だなと思ったんです。実は留学を検討する上でニューヨークにも行ってみたんです。でも私にとってはニューヨークよりもロンドンの方がとても居心地がよく、他人に干渉はしないけれどギスギスはしていなくて、国籍を問わず人を受け入れてくれる雰囲気がある所だと感じたのです。もしかしたらイギリスも日本も同じ島国で共通している点があって、それが居心地のよさを感じさせてくれるのかもしれませんね。
LCFのSAを選択した理由ですが、私の場合は日本での大学卒業後の留学と決めていて、あまり長い期間の留学は対象外だったのです。その点このSAプログラムは1年間で丁度よい長さでした。
それから、専攻コースではファッション・マーチャンダイジングを選んだのですが、留学前にファッション・マーチャンダイジングの知識が全くなくても申請が可能だったこともよかったですし、受講科目の内容が実践的なものが多かったので自分の目的に合っていると思いました。
考え方の幅や視野が広くなったと思います。また、英語という言葉の壁がなくなって以前のように英語を使う時に構えてしまうようなことがなくなり、自分から積極的に使えるようになりました。それから、専攻コースでの授業や課題をやり遂げたことで、やれば何でもできるんだ、やる前に諦めていたらダメなんだ、と自分に自信がついたことですね。
ロンドンを選択したことも正解でした。ファッションの発信地であるロンドンは世界のファッションが集まっている所でもあるので、日本にいたら見ることも体験もできないことが多くありました。London Fashion Weekやインターンシップでファッションの現場を体験できたのも留学をしたからこそですし。
そうですね、いくつかあるのですが、例えば、選択科目のPRの授業は印象に残っています。授業の中で、“文房具のような何の変哲もないものを魅力的な商品として売り出すだめのPR・広報(アイコンの選択、リリースの作成、イベント企画など全て)を考えなさい”という課題が出て、リリース文の内容やレイアウト、イベント会場の設定などまで全てを自分で考え出しました。大変な課題でしたが、自分にとって興味のある分野だったので、とても楽しく取り組めました。
必修科目の授業の中では、“マッチ1本を使ってロンドンをイメージしなさい”という課題が出ました。最初は“何それ?! どうすればいいの?”という感じで全くどう手をつけてよいのか分からなかったんですが、とにかくやるしかないですからね。いろいろ試行錯誤を重ねてその時は徹夜もしてイメージを作り上げました。
その結果、この二つの課題で自分の作品がクラスで一番の評価をもらうことができました。頑張った分だけ評価されるということを実感できた授業で、一番印象に残っていますね。
日本の場合は受身の学び方だと思います。レクチャーを聴いてそれに対してレポートを出すというような。でも、LCFでの授業は、学生の自主性、柔軟性を重んじたものでした。先生も理解するまで根気よく教えてくれましたし、学んでいることに興味を持てるように工夫をしていると感じました。デパート、美術館、マネキンの制作現場を訪ねるなど、課外授業も毎週のようにありました。そういえば、授業中にレポートを書かせる時に音楽を流したということもありましたね。また、A~Dというような画一的な評価に加えて、学生ごとに“こうしたらもっと良くなる”などのアドバイスやコメントが必ずありました。課題を与えることにより、授業で教わったことを即実践させるというやり方でしたね。
先ほど言ったような、課題の中にはどこから手をつければいいのだろうと思うようなものがあり、やり遂げるのに大変苦労しました。それと、最初のうちは先生の英語についていけないこともあり、授業が終わってから聞きに行くこともありました。聞けば理解できるようになるまで答えてくれましたね。あとは、レポート提出などの時も最初のうちは英語で苦労して、フラットメイトに何度も添削してもらったりもしていましたが、だんだん直される箇所が減ってきたことを実感できた時は嬉しかったです。
バッグデザイナーのファクトリーでインターンシップをしました。私はマーチャンダイジング専攻でしたが、ファクトリーでのインターンをしたのは、デザインから制作、パッキングなどまで全ての工程を見ておきたかったからです。小さな会社だったので、かえって全体を見ることができてよかったです。それから、パリで行われた有名なトレードショーにもインターンシップの一環として、インターンシップ先のデザイナーに連れて行ってもらえたんです。凄くよい経験ができてラッキーでした。
実は全く偶然なのですが、帰国後就職が決まった会社の役員の方とこのトレードショーで会っていたのです。まさかその会社に就職することになるなんて、その時には夢にも思っていませんでした。何か縁があったんでしょうかね。
それから、インターンシップを受講した人はプレゼンテーションをするのですが、そのプレゼンテーションを卒業式の時に代表として、同じ会社でインターンシップをした人とペアでやらせてもらい、留学の最後を飾るよい思い出になりました。
1年間で充分かと聞かれれば1年というのは短いと思います。でもファッションの初心者の人には何かを始めるきっかけを与えてくれるし、既に基礎のある人にはさらに自信をつけてステップアップするモチベーションを与えてくれるコースだと捉えればよいのではないでしょうか。
留学してすぐの4月・5月頃までは楽しくて仕方ない感じだったのですが、逆に慣れて余裕が出てきた6月・7月頃にホームシックにかかってしまいました。それを克服できたのは友達との交流のおかげですね。同じような気持ちを共有している友人達と交流することでホームシックも克服でき、その後はまた楽しく過ごせるようになりました。
それから、私の場合は問題なかったのですが、ホームステイ先が合わなかったりして苦労している人はいましたね。場所が遠かったり、食事が冷凍食品ばかりだったり…。でも、問題があれば変えてもらうことが可能なので、ずっと我慢しなければならないということはないです。ホームステイは相性の問題があるので、最初から凄く気に入ったところにステイできる人とそうでない人がいて、その点では運・不運があるとは思います。
ロンドンに行っていろいろな国籍の人とコミュニケーションを取るのに、他の国の宗教や文化について知っておくべきだったと思いましたし、日本のことに関してももっと知識を持っておくべきだったと思いました。それに、自国の政治などについてもしっかりと自分の考えを持っているべきだと思いました。
英語に関しても日本にいるうちにボキャブラリーを増やしておけばよかったと思いましたし、音楽や映画などを通してもっと英語に触れておくべきだったと思いましたね。
日本の大学を卒業してから留学したので、新卒にならないことが就職にマイナスになるのではないかと心配したこともありますが、その心配よりもプラスの方が多かったと思います。留学したことにより自分に自信がついたので、面接の時にも自分をきちんとアピールできましたし、ちょっと意地悪な質問にも堂々と対応できました。きっとこのコースを通して人前で自分の考えを即座に表現する能力が鍛えられたのだと思います。
留学できる環境があるのならば(タイミングやお金の面で)、悩んでないでアクションを起こすこと。悩んでいる時間がもったいない。思い立ったらすぐ実行すること。100%の成功をしなくても損はないし、100%失敗することはないと思う。アクションを起こして頑張れば必ず何かが返ってくるはず。留学はチャレンジの場です。